〒101-0052
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書芸文化院について

一般社団法人書芸文化院は、飯島春敬(1906〜1996)により古典書道の学問的研究を目的として昭和24年に発足しました。当時は戦後の混乱期で古美術類が粗末に扱われるという受難の時代でありました。そこで伝来の美術品の真価を世に問い、文化財愛護の精神を喚起する運動として、その年の11月に「平安時代名筆展」を開催して、国宝・重要美術品など約百点を展示しました。この展示を契機にして翌25年1月から、東京国立博物館の大講堂で毎月1回名筆資料を出陳して講義を行うという「平安書道研究会」が結成されました。この会は、既に発会以来本年4月まで、1回も休まず続いて832回を教えるに至りました。この間、昭和37年150回、昭和42年200回、昭和50年300回、平成4年500回、平成18年600回、平成20年700回、そして平成28年800回と節目には記念大会を開催して、この道の興隆に寄与しています。

本院はこの有益な事業を行いつつ、出版部を設け(但し、昭和47年に㈲書芸文化新社として独立)、日中書道資料の出版刊行に力を注ぎ、書道文化の普及に務めています。
さらに、現書道界の実技至上主義的傾向の中にあって、書道を学問として捉えるため昭和32年より上記の要領で「日本書道史研究講座」を開講し、現在に至っています。
将来書道家を志す人、また書道に深い興味を持っている人の積極的な参加を心より歓迎します。

飯島春敬
飯島春敬